政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
妊娠はしたくない、
一緒に暮らし始めてこの1年近く
避妊具と薬を飲むことで回避していた
が、今はそれがない
こんな時のために
調整して薬を飲んでいた
1ヶ月分以上はあるか…
けど、この生活がそれ以上だと
私は確実に妊娠するだろう
なんとか…
なんとか妊娠は避けたい
陽介に見つからぬよう、薬を飲む
これくらいしか方法がない
一度、陽介に言った
『子供はまだいいって、話しましたよね?なのに、何故?』
普通に聞いたはず
けど、まずかった
バンッ、という大きな音に驚いて
陽介を見ると、リビングのローテーブルがひっくり返っていた
ダンダンダン、と足音を立て
キッチンにいた私の腕を取る
痛っ、
ガッチリ掴まれた腕
引きずるように連れて行かれた
『やめて、陽介っ!』
何を言ってもやめてくれず
陽介は私をベットに放り投げた
「果穂?お前は俺の物だ。俺が何しようが、果穂は黙っていろ。いいな?」
そう言って、私の髪の毛を掬い上げ
不敵な笑みを浮かべキスをする
返事は?
その顔にNOとは言えない
『は、…はい』
こうして、私は二度と
陽介に意見をしなくなった
意見をしたら、倍返し…いや
それ以上に返ってくることを
これからの事で身をもって知った。