政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



それからの私は
陽介の言われた通り
なにも意見をせず


『はい』
『わかりました』


それだけ



あんなに大好きだった
バルコニーでの読書もやめた


もしかしたら
陽介に何か言われるかもしれない


そう思ったらなにもする気がおきない




朝、朝食の準備をし
陽介を起こす

朝食を済ませ
陽介は仕事に行く


日中に家事を済ませる
お昼に必ず陽介から電話が入り
それから昼食を摂る


ゆっくり夕食の準備をし
お風呂の準備をし

夜7時に陽介からの電話
今から帰ると、連絡がある


8時には帰宅し
食事をし私が片付けを終われば
一緒にお風呂に入る

そして11時にはベットに入る
それから3時間、たっぷり愛される


これが愛なのかわからない
けど、これが陽介の愛だ



陽介以外の声はいつから聞いてない?
私は……どうなるの?



そんな不安を抱えて数ヶ月、




「結婚式をしよう」


陽介が言ってきた
結婚式……、
っということは、卒業式だ



『…卒業式には……』



出れるのかを聞こうとしたら



「必要ないよ、卒業証書は貰ってくるから。卒業式の日に結婚式をしよう」



私のタイムリミットは
あと僅かだ


卒業式も出れない、
なら、結婚式だけが唯一
外に出れる日だろう…。
< 74 / 136 >

この作品をシェア

pagetop