政略結婚から助けてくれたのは御曹司様


私の意見などない
結婚式は花嫁の為のもの


なんて世間は言うだろうが
私のためじゃない


これは陽介の為だ
陽介の為の結婚式だ



ドレスも私に決める権利はない


「大丈夫、果穂の美しさを理解しているのは僕だから」



全てが陽介によって進められていく
お肌のケアを…
ネイルのケア…
髪の毛のケアを…と

お店には行かず
陽介の監視の下で
マンション内の別の部屋で行われる


これだけでお金がかなりかかっている
久しぶりに陽介以外の人を目にするも
一言も話さない


陽介の仕業だろう…


同性だろうが
陽介以外の人と話すなという圧だ


ここで私が何か言ったら
この人達はこの先生きていけないかもしれないと思う



いつが結婚式なのかわからない
その日は明日かもしれない


その日に賭けるしかない
祖父にさえ、会えれば
なんとかなるかもしれない




「今日は家事をしなくていい、せっかく綺麗にしたんだ、綺麗な果穂を見たい」



そう言って私の手を取った
まだベットに入るには早い

けど、私を食すに違いない
そう思ったが
陽介の足は寝室ではなく
絶対入ってはいけない書斎だ



鍵を開け、書斎の扉が開かれた
私の予想だと見たくないモノ
だから、入りたくない


けど、陽介は強引に私を入れた
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