政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
「果穂」
私の顎をグイッと指で持ち上げ
「僕の言うことが聞けないの?君のご両親や従業員を救ったのは誰?」
今までそんなこと一言も言わなかった陽介が、顔は笑っているのに、笑っていない目で優しく私に言ってきた
そんなことを言われたら、何も言い返せない
『…はい』
陽介には逆らえない
私は陽介に背を向け、着替え始めた
陽介はいつも座っているだろう
ゆったり座れる一人用の
リクライニングチェアに座りながら
私の着替えを見ていた
何故、こんな思いをしなくちゃならない
私が赤城のためと思って
自分を犠牲にしているのに
両親は祖父に節制と言われながらも
のうのうと生きている
悔しくて涙が出そうだ
着替え終わり、陽介の方を見れば
満足そうに私を見舐めるように見る
おいで、と言われ
陽介の手を取る
リクライニングでゆったり座っている陽介の上に跨るように座らされる
その後は陽介にされるがままだ
「夢が叶った」と
笑みを浮かべながら、私の髪を撫ぜた
知らなかった陽介の性癖
私の腕は陽介の首に回され
手首は拘束されている
着させられた制服は中途半端に乱れ
ショーツも履いたまま…
陽介も服を着たままだ
どうやら陽介が好きな「果穂」が
劇中にされた事を再現したかったらしい