政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
控室へ通された
私が着るウエディングドレスが目に入る
「本日はおめでとうございます」
そう言って数人の人が入ってきた
そして、準備が始まった
メイクからヘア、
出来上がっていく私
その間、誰も話そうとしない
多分、これも陽介の仕業だ
ドレスを着る
サイズがあまりにもピッタリで驚く半面、気持ち悪さがあった
最後にアクセサリーと
ティアラをつけて、完成
鏡に映る自分を見て思った
幸せそうじゃない、
そしてあまりにも静かなのが気になった
コン、コンとドアがノックされ
陽介が入ってきた
「うん、綺麗だ。」
満足そうに私を見る陽介は
グレーのタキシードを着ていた
『陽介…私の両親や祖父は?』
普通、花嫁の控室には家族がいるものなのではないか、と思った
「ああ、赤城の人間は来ないよ。この結婚式は僕達を祝福してくれる人たちだけしか呼んでないから」
その言葉に私は言葉を失う
両親や祖父…赤城の人間がいない
私の少しの希望は断たれた、
そして陽介の言葉に引っかかる
祝福してくれる人たちだけ、
裏を返せば赤城の人間は祝福さしていないと言っている
何を言っているのかわからない
なぜ祝福されていないと思ったのか…