政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



ん?と私を見る斗真さん
その目はとても優しくて、温かい
まさか、これは斗真さんが?と
思いながらも、先に説明を求めた



「そっか、志津香は知らなかったな」


そう言って話し始めた


陽介と斗真さんは同級生
ただ同じ大学だったが、専攻するモノが違い、お互い知り合うことはなかった
が、陽介の女癖の悪さの噂は斗真さんの耳に入っていたという

そんな陽介が私をどんな手を使っても手に入れたい、と斗真さんの耳に入ったのが総会の1ヶ月前の話

どんな女なのか興味を持ったのと
家族からも結婚を急かされていて
お見合いを断る口実に、という理由で
総会に出たと言う


「けど結局、志津香に振られちゃったわけ。ジジイの名前さえ出しておけば、絶対に俺だったんだけどなぁー」


笑いながら言う斗真さんに申し訳なく思いながら弁解をした



『あ、あれは、赤城が倒産危機だって…』


「わかってるよ、だから志津香を助けようと思ったんだ」


そう言って私の頭をポンポンする



陽介が私の事を「果穂」と呼んだことに違和感を覚え、それがキッカケで調べ始めたら、陽介の卑猥な部分がゴロゴロ出てきたという

隠れ熱狂的オタクで可笑しな性癖
今まで付き合った彼女を監禁まがいなことを平気でする


その説明を聞いていて寒気がした
陽介の父はソレを知っていた様子だったが陽介の母は手を口に当てて
驚いている様子だった
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