政略結婚から助けてくれたのは御曹司様


「そして、節制していた赤城夫婦に悪魔の囁きと悪魔の手を差し伸べたのが、堂本社長、あなただ。貴方は赤城にさらなる借金をさせ、志津香が陽介から絶対離れられないようにしたんだ」

「赤城会長が密かに進めていた売却も、調べ上げて知っていた…、本当に親子して最悪だ。」


頭を抱えている堂本社長に
追い打ちを掛けるように
斗真さんは話し続けた


「そして宮武麻耶だ。宮武麻耶は堂本ホールディングスのライバル会社、宮武建設の娘だ、宮武麻耶は堂本陽介の事を愛していた、そして陽介も…志津香に会うまでは二人は恋人同士だった。志津香と婚約しても、麻耶との関係は続いていたが、麻耶の妊娠がわかり陽介は貴方に泣きついた。貴方は秘書に手切れ金を持たせ、宮武麻耶に別れるようにした」


そこまで話して、陽介の父は
もういい、と話を終わらせた


陽介の両親は
私たちにもう一度頭を下げ出て行った



残された私と斗真さん
斗真さんに手を引かれ
私と斗真さんはソファに座った



「宮武麻耶は…堂本が雇ったヤクザに狙われたんだ。だが、宮武麻耶の方が一枚上手でね、出産するまで身を隠していたんだ…、だから俺も探すのに苦労した」


結局、堂本が雇ったヤクザは宮武麻耶を見つけられず、金だけ貰いトンズラしたらしい…



「遅くなってごめん」



その言葉に、なにもかも
どうでも良くなって、
声を荒げて泣いた


これで、本当に解放される…
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