政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
たくさん泣いた
斗真さんが抱きしめてくれて
背中をさすってくれて
斗真さんのワイシャツが
たくさん汚れてしまうくらい…
いいだけ泣き、少し落ち着いた時
肝心なことを思い出した
『あ、赤城の社員…は?』
そう聞くと、クスッと笑い
志津香は優しいね、と涙を拭ってくれる
「俺の祖父はミカワって言う会社なんだ。本当は俺もそこに入らなきゃならなかったんだけど、自分の力を試したくてね。けど俺には赤城を救えるような金はない。けど志津香を諦めるなんて無理だった。だから祖父に頼み込んだんだ」
まあ、条件を出されたけど、
と、ため息まじりに言う斗真さんに
私は申し訳なくなってしまう
まさか私の為に、斗真さんが無理してしまってるのでは…と
けど、そんな私を見てまたクスッと笑う
「心配しすぎ。ミカワに入るって条件だから大丈夫。俺のレストランもミカワの一部になるから誰か一人無職になることはない。もともと、ミカワに入らなきゃならないのはわかっていたからね」
それでも…申し訳ない
っというか、そもそもミカワとはなんだ?
私が知っているミカワという会社は幾つかあるが…
私は意を決して、斗真さんにミカワを聞いてみた
斗真さんの答えは私の予想を遥かに超えるものだった