政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
『お祖父様!』
「おお、志津香っ」
数ヶ月ぶりに会った祖父は
以前会った時より痩せていた
久しぶりに会えた祖父に私は抱きついた
すまなかった、と祖父は泣いている
『お祖父様…私こそごめんなさい。大切なお祖父様の会社を…』
けど、私の言葉に重ねるように
祖父が話し始める
「いいや、違う。悪いのは私だ。ちゃんと眞太郎を経営者として育てれなかった私が悪いんだ。…いや、経営者としてだけじゃない。親としても欠けている」
抱きしめていた私の身体を離し
私の目を見て、祖父が言う
「今まで…申し訳なかった。…眞太郎の愛は尋常だ、実和子に向けられていた筈が、あの女は金に目をくらみ他の男に目を向けてしまった…眞太郎は不器用な男だ…どうしていいかわからず、実和子に向けていた愛を…志津香に向けてしまった……、申し訳ない」
祖父の言葉に私は何も言えなかった
祖父は私が父に何をされていたのかを
知っているんだ
「志津香…、一緒に暮らそう。もし行きたいなら、大学だって行ける。留学だって出来る。志津香の好きな事を、やりたいことをやったらいい」
祖父の言葉に何も言えず
私たちを見守ってくれていた斗真さんを見ると、斗真さんは頷いた