政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
「志津香、話がある」
一緒に暮らし始めて2カ月
そろそろ話してもいいだろうと
夕食後、ソファで寛いでいたら
志津香に声をかけた
何かを感づいた志津香
顔が強張っている
そんな顔でさえ、俺は可愛く思う
フッと笑い志津香の肩を抱きしめ
引き寄せて話し始めた
「まずね、堂本陽介のことね。あいつ、結婚したよ。まあ色々揉めたけど、やはり子供は可愛いってなったんだろうな。まあ、これからうまくやってくだろう」
その話を聞いてホッとしたようだ
この2カ月、
少しでも新しい生活に馴染んで欲しくて
志津香に毎日笑顔でいてほしくて
何も話さなかった
どんな相手でも1年近く
一緒に暮らしていたんだ
少なからず少しは情があるだろう
そして、つぎが大事だ
志津香が一番に考えていたことだ
この1年の志津香の頑張りを無駄にしたくなかった
「それと、赤城の社員はミカワで引き取った。赤城のホテルやゴルフ場はそのまま経営してるし、赤城の本社で働いていた人達も、一人一人面談して要望を聞いて、できるだけ要望に添えるよう手配はした。赤城は無くなるけど、社員は救えた」
本当にこれでよかったんだろうか、
もう少し何かできたのかも、と
何度も思った
「そして…志津香の両親だが…」
これが一番の問題な話だ
言い難い、出来ることなら言いたくない
けど、志津香は俺を見て言ってくれた