政略結婚から助けてくれたのは御曹司様




『斗真さん、私は大丈夫。だから言って…包み隠さず、全てを…』



そう言っても膝の上に置いてる志津香の手が震えていた



その震えている手を握りしめ
包み隠さず話すことにした




「…まず、赤城実和子さん…志津香のお母さんは…、赤城から居なくなった。優雅な生活から一変した事に不満が爆発してしまったらしく、勝手に何処からかお金を借りてしまったらしく、それが会長にもバレてしまってね…志津香のお父さん、眞太郎さんが切れてしまったらしく、離婚する…と聞いている」



志津香の反応を感じながら話すが
やはり不安がある

そうですか、と他人事のような返事だ
志津香の中で、実和子という母親は
母親という認識より、女という認識が強いのかもしれない



「あと…志津香のお父さん、眞太郎さんだけど…、赤城がなくなるから社長というわけにはいかない。ミカワで重役として迎えようという話もあったんだが……悪いが俺が反対した、すまない」


正直、赤城社長の仕事に対しての姿勢は好きだった、だが金遣いの荒さや女癖の悪さを耳にしていたから、人としての赤城社長に不信感しかなかった

そして何よりも志津香に対しての
異常までの愛を、俺は知っていた

志津香を助けるためだとは言え
色々な事を調べた
その調べた中に志津香への異常な愛を
知ってしまった
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