正義の味方に愛された魔女2
興奮しちゃダメ…。
私は彼女の手を握り直して包み込んだ。


「麗子さん、貴女は本来、曲がったことが嫌いでしょう?
だから昔々の罪の意識から逃れられずに来て、本当はあるかもしれない愛情を確かめることを怖がっていますよね。

事件のせいで奇しくもご主人は休暇中。
今はご夫婦で心の内をしっかり話し合える時です。
この機会を逃したら一生苦しみますよきっと」


「内田さん、でしたっけ?私、貴女に嘘を付ける気がしないわ。

信ちゃんは命よりも大事だけど、あの子にも、もう少し責任持って強く生きてもらわないとって、本当は思ってるんです。
甘やかしちゃダメってわかってるけど子離れできないんです。
内田さん、子離れってどうやってすればいいの?」

《ごめん内田さん、あなたはきっと、仕事も子育ても頑張って生きてきた人なのね?》


「うちの親子の事が、麗子さんに合うかどうかわからないし、
いまだに「何やってんじゃコイツ」っていう息子だから偉そうなこと言えないけど、

私は自分の息子を信じて、出す必要の無い手は出さないで育てました。

それしかないですよ、きっと。
大事にするって、隅々まで手をかけることじゃないですよね…」

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