正義の味方に愛された魔女2
7 正義の味方の一世一代
① 引っ越し祝いはデートです
隼人と菜摘さんの騒動から数日後の、平日の午前中、龍二の引っ越しが驚くほど短時間で終了した。
一人分だし、日用品はほとんど移動済みなので引っ越し業者は使わず、
龍二が『以前世話してやった』運送屋さんに個人的に頼んで、二階に運ぶまで手伝ってもらった。
半休をとって来くれた隼人もいたので、男性三人の手早い作業で私の出る幕はなかった。
《百合は余計な体力使わなくていいぞ?夜まで温存しておけよー》と。
信じられないけど、一緒に住むようになってからというもの、毎日一日一回…なのだ。
40歳と50歳で。
大丈夫なの?ってね、それが大丈夫だから不思議。
『慣れ』って怖い…。
《母さん、お肌の調子がよろしいようで、なりより。
あんまり視せつけないで?》
それじゃ視なければいいじゃないの。スイッチを切りなさいよ…。
「荒川さんにも心配かけちゃったね…」
と、お礼方々、菜摘さんとの事の顛末を説明していた。
引っ越し作業をしながら息も切らさず……若いって凄い。
いや、彼もあと二年もせずに30歳。アラサー。
どうやら私の周りにいる男どもは、驚異のスタミナの持ち主ばかりらしい。
「それでさ、俺に健康的な禁欲生活、教えてよ。荒川さんほどの筋肉量は要らないけど……」
「おー!いいけど時間あるのか?ジムも道場も遅い時間に開いてる所……取り敢えずうちの道場に通うか?それとも朝晩走るか?」
龍二の実家は柔道の道場を開いていて、お父さんは今もビシバシ指導している。
経営の方はお兄さん夫婦に任せているけど隠居する気は全然無くてバリバリの現役だ。
厳しい人かと思ったけど、よく話すし話は面白い、柔らかい人に視えた。
それにしても隼人……本気で実行するの?
一人分だし、日用品はほとんど移動済みなので引っ越し業者は使わず、
龍二が『以前世話してやった』運送屋さんに個人的に頼んで、二階に運ぶまで手伝ってもらった。
半休をとって来くれた隼人もいたので、男性三人の手早い作業で私の出る幕はなかった。
《百合は余計な体力使わなくていいぞ?夜まで温存しておけよー》と。
信じられないけど、一緒に住むようになってからというもの、毎日一日一回…なのだ。
40歳と50歳で。
大丈夫なの?ってね、それが大丈夫だから不思議。
『慣れ』って怖い…。
《母さん、お肌の調子がよろしいようで、なりより。
あんまり視せつけないで?》
それじゃ視なければいいじゃないの。スイッチを切りなさいよ…。
「荒川さんにも心配かけちゃったね…」
と、お礼方々、菜摘さんとの事の顛末を説明していた。
引っ越し作業をしながら息も切らさず……若いって凄い。
いや、彼もあと二年もせずに30歳。アラサー。
どうやら私の周りにいる男どもは、驚異のスタミナの持ち主ばかりらしい。
「それでさ、俺に健康的な禁欲生活、教えてよ。荒川さんほどの筋肉量は要らないけど……」
「おー!いいけど時間あるのか?ジムも道場も遅い時間に開いてる所……取り敢えずうちの道場に通うか?それとも朝晩走るか?」
龍二の実家は柔道の道場を開いていて、お父さんは今もビシバシ指導している。
経営の方はお兄さん夫婦に任せているけど隠居する気は全然無くてバリバリの現役だ。
厳しい人かと思ったけど、よく話すし話は面白い、柔らかい人に視えた。
それにしても隼人……本気で実行するの?