放課後、キミとふたりきり。
時間を確認しようとスマホに目を落とし、ギョッとした。
メッセージの通知の数がとんでもないことになっている。
あわててアプリを開けば、そのほとんどがわたしを心配する声ばかりだった。
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茅乃<(代わりって、どうしたの千奈)
美也<(何かあったの?)
高居<(矢野にいじめられたのか)
堀江<(あいつは口が悪いからなあ)
栄田<(でも口が悪いだけで、悪気はないんだよ、ほんと!)
由香<(悪気がなくても、冷たい言い方は傷つくって)
沙里<(とにかく1回教室を出ておいで)
長尾<(一緒にみんなで考えよう)
茅乃<(教室出たら連絡してよ、千奈)
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目頭が熱くなり、歯をくいしばり鼻をすする。
みんなの期待に応えられない自分が情けない。
けれどそんなわたしを心配してくれるみんなの気持ちが嬉しかった。