放課後、キミとふたりきり。
「追い払ったって……彼女、怒ってなかった?」
「なんで沢井があいつのこと気にするんだよ? また来たとしても、あいつは無視でいいから」
無茶なことを言う。
あんなに存在感のある人を無視できるのは、矢野くんくらいじゃないだろうか。
そう思いながら席に着き、口元がゆるむのが自分でもわかった。
藤枝さんの手伝うという申し出を、矢野くんが断ってくれたのが嬉しかった。
もしかしたら三人でやるパターンもあるかもなと覚悟していたのだ。
そうなると藤枝さんに邪魔者扱いされるだろうなと、考えるだけで胃が痛かったのだけど、またこうして矢野くんとふたりで作業ができるとわかりほっとした。
どうしてだろう。
最初は矢野くんとふたりきりになることすら、怖ろしかったのに。
「あ……。写真、貼っててくれたんだね。ありがとう」
「見よう見真似でな。まずかったら悪いけど貼り直して」
「ううん。大丈夫。このままいくよ」