放課後、キミとふたりきり。
ただ真っ黒な台紙が重なるだけだったアルバムに、わたしたちの写真が増えていく。
賑やかになっていくアルバム。
けれどこれが完成した時、この時間は終わるんだ。
「そう? あいつらよくこんなに写真撮ってるよな。栄田なんてどっか店行って食う時、絶対撮ってんだよ。インスタ映え~とか言って。女子か」
嬉々としてテーブルの上の料理を撮る栄田くんが目に浮かんだ。
彼だと不思議と違和感がないというか、やっていそうだなと思うから不思議だ。
たしかに矢野くんがやっていたら、似合わなくて二度見してしまうかもしれない。
「矢野くんは撮らないの?」
「撮らねぇなあ。せいぜいテスト範囲が書かれた掲示物撮るくらい」
「完全にメモ代わりだね……」
普段写真を撮らない矢野くんが、アルバムをもらって喜ぶだろうか。
そういえば、いまの時代にアナログだ、というようなことを言っていた。
「さっき、アルバムは大きいし重いし邪魔じゃないかって、言ってたよね」
「ああ……言ったな」