放課後、キミとふたりきり。

ただ真っ黒な台紙が重なるだけだったアルバムに、わたしたちの写真が増えていく。

賑やかになっていくアルバム。


けれどこれが完成した時、この時間は終わるんだ。



「そう? あいつらよくこんなに写真撮ってるよな。栄田なんてどっか店行って食う時、絶対撮ってんだよ。インスタ映え~とか言って。女子か」


嬉々としてテーブルの上の料理を撮る栄田くんが目に浮かんだ。

彼だと不思議と違和感がないというか、やっていそうだなと思うから不思議だ。

たしかに矢野くんがやっていたら、似合わなくて二度見してしまうかもしれない。



「矢野くんは撮らないの?」

「撮らねぇなあ。せいぜいテスト範囲が書かれた掲示物撮るくらい」

「完全にメモ代わりだね……」


普段写真を撮らない矢野くんが、アルバムをもらって喜ぶだろうか。

そういえば、いまの時代にアナログだ、というようなことを言っていた。



「さっき、アルバムは大きいし重いし邪魔じゃないかって、言ってたよね」

「ああ……言ったな」
< 159 / 223 >

この作品をシェア

pagetop