放課後、キミとふたりきり。
『てめぇらのことをてめぇらで決めらんねーっつーなら好きにしろ! 俺はもう知らん!』
そう怒鳴ると、矢野くんはまだSHRも終わっていなかったのに、鞄を手にひとりで帰ってしまった。
それでもまだ危機感が薄く、まあなんとかなるだろうと皆思っていたようだけれど、その後も矢野くんは学園祭の話に一切関わらなくなり、学級委員として前に立つことも、口を開くこともなくなったのだ。
みんなそれでさすがに矢野くんが本気で怒っていることに気付き「悪かったって」「ちゃんと話し合うからさ」と矢野くんに機嫌を直してもらおうとしたけれど、彼は頑なだった。
学園祭の話し合いの時間になると、腕を組み、目を閉じて、自分の席から一歩も動かなかった。