半分のキモチ
「色々だよ。って言うか、勇馬が荷物少な過ぎなんだよ」

「海パンとタオルぐらいだろう」

「女子は色々あるの」

「はい。はい。分かったよ。じゃあ、行くか」


りさと電車に乗り近くの海水浴場へ向かった。
海岸はすでに凄い人。


子供連れ、カップル、大人数の団体。
純粋に海に遊びに来て居る奴もいれば、
明らかに、ナンパ待ちの男や女。


パラソルを借りなるべく揉め事がないように人込みを避けようとしても、この人の多さじゃどうしようも出来ない。


「凄い人だね」

「だな」

「あっ、あの辺は?」


りさが指差した方に少しの隙間。
こうなれば場所を選んでる場合じゃない。


「あそこにすっか」


そこの砂浜にパラソルを立てりさが持って来たシートを広げた。


「場所も確保出来たし、着替えるか」

「うん」


りさと更衣室で着替え出てくると、


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