半分のキモチ
朝から校内は活気づいている。
どのクラスも前日からセッティング済み。
それは私達のクラスも同じ。


「おはよう。京子、昨日はごめんね」

「良いよ。それより大丈夫?」

「もう、バッチリ!」

「そっか、良かった。昨日はちゃんと清水君に送ってもらった?」

「え?あっ、う、うん」

「なら良かった。昨日、愛子が倒れた時に清水君がお姫様抱っこして保健室まで連れて行ったんだよ。それに朝から愛子の様子が変だったことに気がついてたのも……清水君だよ」


京子は私の知らない昨日の話を耳打ちした。
視線は当たり前のように清水を捉えていた。


京子が「無理しないでね」と言った時に、教室に入って来たかっちゃんが「大丈夫か?」と私の顔を覗き込んで来た。


「あっ、うん。大丈夫。大丈夫」

「良かった。昨日は買い出しの後、直帰したからさ」

「大丈夫だよ。それより!」


かっちゃんを含めメイド役になる男子にメイクをして行く。
執事役の女子は着替えを終えて教室に戻って来た。


裏方の私や清水はクラスの宣伝が書いてあるお揃いのTシャツにハーパンを履いて準備万端。


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