同期がオトコに変わるとき
「お前との関係を壊したくなかったんだよ。お前の笑顔を失いたくなかった。それほどに好きなんだ。もう待っていられねえ」
「でも、真辺はモテるし、来る者は拒まずだし、すぐに浮気するんじゃ・・・?」
「さっきも言っただろう。お前が俺のものにならないからだと。それに、俺は好きな女しか抱かねえよ。もう一度言うぞ。見合いをするな」
真辺がソファから降りて私の前に座ったので、なんとなくウサギのぬいぐるみを引き寄せて抱きしめた。
真辺の瞳が艶っぽく光ってて、その色気にドキドキしすぎてめまいがしそう。
「あの、真辺、近いよ」
背中をベッドの縁に押し付けて小さくなっていると、強引にウサギのぬいぐるみを取られた。
「言ってみろよ。お前の気持ち。俺のことをどう思っている?俺は、お前を誰にも渡したくない。好きだ」
スッとメガネが取られて、テーブルの上に置かれた。
「そ、それは、あの・・・」
「真奈美、いい加減俺の腕の中におさまれよ」
「・・・好き、です」
呟くように言った瞬間、ひょいと抱えられてベッドの上にのせられた。
声を出す間もなく唇が塞がれて、口中が優しくもてあそばれる。
吐息と水音が耳を刺激して、真辺のことしか考えられなくなる。
素肌を滑るように触れる指先と唇から彼の愛を感じ、全身が喜びに満たされた。
彼の胸に顔を埋めて幸せな気持ちに浸る。
鬼畜だと思っていたけれど、全然違っていたみたい。
明日すぐ実家に連絡をしなければ。
私に彼氏ができました。結婚相手になりそうです。と。
【完】


