君がくれたもの


病院へ戻ると、

まだみんなが暗くて、

手術が終わってないことがわかった。

みんなの元に戻った瞬間、

「お前どこ行ってたんだよ。」

和樹の問いに、

「日菜子の春休みからの悩みを解決してきた。」

そう言うと、

「…ありがとう、大輝くん。」

と、おばさんとおじさんと大翔が言ってきた。

「…いや、俺が悪くて、本当にすみませんでした。」

そう言うと涙を流しながら首を振るおばさんとおじさんと大翔くん。

「…ううん、
大輝くんのおかげで日菜子の笑顔が増えたの。

大輝くんのおかげで、日菜子は誰かを愛する事を知った。

生きることで大切な悲しさや嬉しさや怒りを日菜子に教えてくれた。

本当にありがとうね、

これからも日菜子の事をお願いね。」

そう涙を流したおばさん。

横で涙を流すおじさんと大翔くん。

…日菜子、お前は愛されてるよ。

本当のお父さんやお母さんじゃなくたって、

心の底から愛されてるよ。

だから

死んじゃだめだ。

日菜子。




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