浅葱の桜



「大丈夫? み、佐久」

「は、はい。すいません」



沖田さんの手を借りながら立ち上が……るつもりだったけど足がまだそのままだったのを忘れていた。


そのまま沖田さんの胸に頭突きをする形になってしまい、「ぐへぇっ」と変な悲鳴が聞こえた。




「あうっ。ごめんなさい!」


「い、いや大丈夫だから。そういえば縛られてるんだった」



私じゃ結局解けなかった結び目を沖田さんはいとも簡単に解いてしまった。


拘束されるものがなくなった足で立ち上がる。


自分で歩いて出ようとしたけれど、膝裏に手をかけられて結局抱え上げられた。




「お、沖田さん!自分で歩けますから」

「ここどれだけ瓦礫が散乱してると思ってんの? 足の裏怪我するから」



確かに辺りには木屑とかが散乱しているものの!


恥ずかしすぎて顔あげられないよ。



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