君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「こ………答えになってません」
「そう? でもそうゆう事って理屈じゃないだろ。きっかけより今だから」
「…………」
後藤が、カランッと飲み干したグラスを軽く上げて追加を要求すると、彼女さんは?と聞かれた
「私は、もういいです………」
そう言って顔を振った
このまま飲んだら、雰囲気だけで酔ってしまいそうだ
「では、ノンアルコールでジンジャーエールでもどうですか?」
そう進めてきた翔さんに「あ、はい」とお願いした
お酒じゃなくてもいいんだ…………
「お酒が弱いのでしたら遠慮しないでに言ってください」
もの静かそうな人で細目な三白眼の一見少し怖そうな翔さんが、ニッコリ優しい笑顔を見せる
「あの……ここで普段、後藤さんはどんなこと話してるんですか?」
「え?」
この質問を翔さんに投げ掛けてみた
「あれ? なんでそれそっちに聞くの?」
途端、後藤が少し身を乗り出した
「構いませんよ。よかったら佳君の言っていた会社での数々の愚痴を、名前をあげて御教えしましょうか?」
「ちょっと、待ってください。俺そんな事は………」
「男はカッコ着けたがるものですから、
でも本当は情けない所も見たいものなんですよね。」
そう言って、テーブルにジンジャーエールを置きながら楽しそうに笑った