君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「……………なるようにしかならないかぁ」
クィッとグラスの酒を一気に飲み干した浅野
「誠意を持って頭を下げるだけですね。話の分からないと人ではないし、子供は育っていくんですから……」
「でも、前のバツも出来ちゃった結婚で、しかも子供が産まれてから別れちゃったのを指摘されたら立場ないよねぇ」
てろっと口を挟む薫の言葉に「うっ……」と
頭を下げる浅野
確かに…………
小さい頃からとにかく一花の父親は親バカだったし、成長していけば、そこそこ美人の一花は、溺愛されてたからなぁ
「大丈夫ですよ。まあ、一発二発くらいですむんじゃないですか?」
少し冗談を込めたが、浅野本人は益々青ざめていく
「一発二発って………警察官が殴っていいのか?」
はぁっ………と気持ちを落ち着かせるように、盛大な溜め息をついた浅野
「ところで、一花の体調の方は大丈夫なんですか?」
ふと思った
前は、えらく体調を壊していた覚えがある
「ああ、大丈夫。前の事もあるから慎重になっているが、今は落ち着いているよ。病院から泣きながら電話があった時は何事かと思ったけど……」
「泣きながら………?」
「当の本人がパニクッてて、要領の得ないまま病院にいるって電話だったから、
余程俺も情けない顔をしていたんだろうな、万由ちゃんについてきてもらったよ。」
「万由に?」
翔さんが浅野にだけだした軽食を食べ始めながら、視線だけ後藤に向けた