花盗人も罪になる
「しーちゃんは? さっきのあいつ、誰?」
逸樹に尋ねられ、紫恵は同窓会が終わる間際に起こった出来事を話した。
松山が結婚した理由、妻と子供への愛情が感じられない松山のひどい言葉、そして今でもナナより紫恵が好きだから付き合おうと言われたこと。
酔って思うように力が入らず、どこかへ連れて行かれそうになっても逃げ出せなかったこと。
紫恵の話を聞きながら、逸樹は顔をひきつらせた。
「お互いに結婚してるから割りきった関係で、だって。私が結婚生活に飽きて刺激を欲しがってる頃だなんて言うの。ひどいでしょ?」
「あいつは許せん……。俺の大事なしーちゃんに勝手に触りやがって……」
「抱きしめられてすごくイヤだった。お酒のせいとかじゃなくて、気持ち悪くて吐きそうだった」
紫恵がげんなりした顔でそう言うと、逸樹は勝ち誇った顔をした。
「当たり前だよ。しーちゃんに触っていいのは俺だけだもんな」
「うん、いっくんじゃなきゃイヤだよ」
「俺もしーちゃんじゃなきゃイヤだ」
手を握り見つめ合って優しいキスをした。
ほんの少し照れくさくて、二人して思わず笑ってしまった。
逸樹に尋ねられ、紫恵は同窓会が終わる間際に起こった出来事を話した。
松山が結婚した理由、妻と子供への愛情が感じられない松山のひどい言葉、そして今でもナナより紫恵が好きだから付き合おうと言われたこと。
酔って思うように力が入らず、どこかへ連れて行かれそうになっても逃げ出せなかったこと。
紫恵の話を聞きながら、逸樹は顔をひきつらせた。
「お互いに結婚してるから割りきった関係で、だって。私が結婚生活に飽きて刺激を欲しがってる頃だなんて言うの。ひどいでしょ?」
「あいつは許せん……。俺の大事なしーちゃんに勝手に触りやがって……」
「抱きしめられてすごくイヤだった。お酒のせいとかじゃなくて、気持ち悪くて吐きそうだった」
紫恵がげんなりした顔でそう言うと、逸樹は勝ち誇った顔をした。
「当たり前だよ。しーちゃんに触っていいのは俺だけだもんな」
「うん、いっくんじゃなきゃイヤだよ」
「俺もしーちゃんじゃなきゃイヤだ」
手を握り見つめ合って優しいキスをした。
ほんの少し照れくさくて、二人して思わず笑ってしまった。