にゃおん、と鳴いてみよう

ミネちゃんは諦めたように笑うと、「でも週末はお風呂入れるからね」と言い残してお風呂に向かった。

冗談じゃないわよ。どうやって逃げたらいいかしら。

お布団に丸くなりながら考える。
でも逃げる方法って思いつかない。だってミネちゃんといるのって楽しいもん。わざわざ逃げるのなんて考えられないや。

コロンと寝返りを打ちながら、自然に笑っちゃう。

楽しいなぁ。ずっとミネちゃんのところにいながら、ママを探せたらいいな。
見つかったら、ママに紹介してあげる。
あたしの友達のミネちゃんよって。

ミネちゃん、ママのことも一緒にいていいよって言ってくれないかなぁ。
出来ればお姉ちゃん達も。


ねぇママ。
ママもきっと好きになるよ。
だってミネちゃん可愛いんだもん。


自分の声が戻ってきたことで、あたしは浮かれ過ぎていたのかもしれない。
ミネちゃんと一緒にいるのは、もう当たり前のことのように思ってた。



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