好きだけど、近づかないでくださいっ!
私の問いかけに少しだけ苦笑を浮かべるおじさん、もとい部長。

きっと課長が私を推薦したんだ。


「怒らないでね。消去法なんだよ。残業や休日出勤もしてほしいから未婚でって考えると3人でしょ?で一番頼みやすい人ってなると、ねっ」


「で、でも私よりも他の二人のほうが仕事も早くて向いていると思います」


ただでさえ、スキサケ発動中だというのに補佐なんてできるわけがない。ミスだらけで確実にクビだ。


那月には悪いけれど、那月かもう一人の独身、細川さんに犠牲になってもらおう。


「失礼します」


まさか私が断ると思ってなかったのか部長は困り顔で、でもなあと独り言。

そんなタイミングをまるで見計らったかのように会議室のドアがノックされ開かれた。


立ち聞きしてたんですか?課長。
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