女神は夜明けに囁く~小川まり奮闘記③~
その夜、先に寝ていた私のベッドに入ってきた彼に愛撫で起こされた。
「・・・うん?」
上を向かされて熱い口付けを受け、私は目を開く。その柔らかい感触は首筋を通って鎖骨を撫でた。
「・・・寝ててもいいぞ」
長い指を使ってあちこちを触りながら彼が言う。
「・・・・」
これで寝れるかっつーの。この人の指にかかれば、いつだって簡単にスイッチが入ってしまうのだから。体中から湧き上がる快感に流されかけながら、私は携帯を開いて時間を確認した。
深夜1時。
イベント前で閉店後残業だから遅くなると聞いていたので、先に寝ていたのだ。
つい吐息が漏れるのに、何とか言葉を出す。
「・・・明日、仕事は?」
「休み。君も休みだろ?」
何で知ってるの、私のシフト。でもすぐに考えられなくなった。彼の大きな手と熱い唇は確実に私の意識を飛ばす。
彼のリズムは既に私の中に染み込んで、激しく柔らかく揺さぶって乱す。最初に抱かれた時以来、抵抗なんて出来ない体になってしまったのだ。
やり方も、その間の彼の顔も。全部私を心地よくさせた。