運命の恋は健康診断から始まる

「うん、歩ちゃんに書いてもらおうかと思って」


な、なんて迷惑な人なの。この人が最後っぽいけど。


そして、最後を狙って来てる気がする。


「次回からちゃんと書いてきてくださいね」


そう言って私は前回の結果が載っている個人票から書けるところは書いてしまう。


「今日、何時間くらい作業してきてます?」


「んー、三時間くらいかな」


聞かなきゃいけないところを聞いて問診票を埋めていく。


「作業の時は……コンタクトですね。最後に度を合わせたのいつですか?」


「ねえ、歩ちゃん。歩ちゃんて、定時五時?」


私が質問を無視してそう言ってくる結城さんにイラッとしてチラッと見るけど、ニコニコしながら私を見ている。


「あの、問診をですね……」


そう聞くとますます楽しそうに笑みを深くする。


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