運命の恋は健康診断から始まる

宗一郎さんのことを心配してるみたいだったし。何をそんなに心配してるのかは分からないけど。


とりあえずあの人から宗一郎さんのことを聞くのは嫌だけど、会ってもまぁいいかもしれない。


……ちょっと怖い、けど。


問診のことも聞かなきゃだし。


精度管理上、勝手に埋めるわけにもいかないし。


そう思っていると検査を終えたらしい結城さんが私に近付いてくる。


「じゃ、歩ちゃん。六時にね」


そう言ってやっぱり少し意地悪な笑みを浮かべて出て行ったその背中を見送って私は立ち上がった。


片付けしなきゃ。健診に使った機材をケースに入れてみんなで運んで。


普通の健診より機材は重いけど少ないから撤収はすぐに終わる。


< 107 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop