運命の恋は健康診断から始まる

「歩、俺と家族にならない?」


思いがけないその言葉に私は目を見開いた。私の顔を見て宗一郎さんが笑ってお母さんのお墓を見る。


「歩がもう一人だって聞く前は、こんな年上のしかもバツついてる男じゃ親御さんも心配だと思ったから……ゆっくり進めていこうと思ってたんだけど」


宗一郎さんは立ち上がって優しい笑顔を浮かべて私を見る。


「なんか、歩が家にいるのがすごくいいなって思って。一緒に暮らしたいなって思ったんだけど、一緒に暮らすなら籍もいれちゃった方がいいかなって」


あ、朝ごはん食べてる時、いいなって呟いてたのその事だったのかな。


「昨日寝ないで一晩考えてたんだけど……歩がいいなら、準備ができたら結婚したいなと思ってる。付き合い始めたばかりだけど、俺は歩と家族になりたい」


宗一郎さん、寝てなかったんだ。真剣に将来のことを考えていてくれたのは嬉しいけど、寝てないなんて大丈夫かな。


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