運命の恋は健康診断から始まる
「横川歩ちゃんね、かわいい名前だね。俺の名前は……覚えてる?」
そう聞かれて私は微笑んだ。もちろん、覚えてる。
「覚えてますよ。高倉宗一郎さんですよね」
つい数日前に名前呼んだし、名前呼ぶときにすごく緊張した。
それに気になってる人だったから、ちゃんと覚えてる。
「そう、高倉宗一郎です。よろしくね。……歩ちゃんて呼んでもいい?」
名前で呼ばれて、また心臓のドキドキの速度が速まるけど全然嫌ではないから私は頷く。
「はい、全然大丈夫ですよ」
そう答えつつ、さっきから高倉さんの視線がすごく気になる。
頬杖ついて、身体を私の方に向けてじっと見られててなんていうか……落ち着かない。
テーブルで向かい合うより、距離が近い気がする。
失敗したかもだけど、向かい合ってこうやって見られながら食べるのも厳しい。どっちを選んでも一長一短ってやつだ。