運命の恋は健康診断から始まる
「そ、宗一郎さんにします」
それでも結構恥ずかしくて顔が赤くなってしまう私を見て高倉さん……宗一郎さんは悪戯っぽく笑う。
「ふふ。俺のおすすめは宗ちゃんだったんだけど。ま、俺も宗ちゃんて年でもないか。ちょっと夢だったんだけどな。じゃ、そろそろ行く?歩ちゃん、本屋行くんでしょ?」
自然な仕草で伝票を持って立ち上がった宗一郎さんに続いて私も立ち上がる。
「あ、はい」
本屋さん目的で買い物に来たんだし。そういえば本屋さんの前で宗一郎さんと会ったんだっけ。
「俺も用事あるから一緒に行こうか」
そう言われて嬉しいと思ってしまった私は宗一郎さんの顔を見て微笑む。
「はい。あ、あとお金払います」
鞄から財布を出す私に高倉さんは苦笑いする。