運命の恋は健康診断から始まる
信号が赤になると宗一郎さんは前みたいにじっと私を見てくる。
「な、何でしょうか?」
そんなに見られるといたたまれなくなってしまって私は困った顔で宗一郎さんを見てそう聞く。
宗一郎さんは私をじっと見たままポツリと呟く。
「いや、本当にかわいいなと思って」
え!?か、かわいいって。だ、誰のこと?
服?服はさっき褒めてもらったけど。
思わずキョロキョロする私に宗一郎さんが笑う。
「いや、歩ちゃんしかいないでしょう。かわいいよ、歩ちゃん。困っちゃうくらいに」
そう言って笑った宗一郎さんは信号が変わったのでまた前を向いて走り出す。
よかった、顔が赤くなったの見られなくて。そう思ってホッしてる私をチラッと見て宗一郎さんが小さく笑う。
「そうやってすぐ赤くなるところもかわいい」
み、見られてたし。なんか宗一郎さんは楽しそうだけど私は恥ずかしい。