運命の恋は健康診断から始まる
胸のドキドキが止まらなくて本当に困る。今日、ずっと二人っきりなのに。私、大丈夫だろうか。
「あの、こないだ買った本……読み終わったので持ってきました」
とりあえず話題を変えようと本のことを口にすると、宗一郎さんは笑いながらのってくれる。
「ありがとう。俺も読み終わったから、貸すね。面白かった?」
のってくれた宗一郎さんにちょっとホッとする。
「はい、面白かったです。宗一郎さんのは面白かったですか?」
「うん、なかなか面白かった。あ、もう着くよ」
そう言って宗一郎さんが車を止めたのは、普通の一軒家でちょっとビックリしてしまう。
まだ新しそうだし、素敵なおうちだけど……。
一ノ瀬ちゃんが言ってたみたいに、結婚してたことはあるのかもしれない。