運命の恋は健康診断から始まる
「とりあえず、中入って」
車を降りて家を見上げている私を見て、宗一郎さんが笑ってそう促す。
「あ、はいお邪魔します」
そう言って中に入る。いたるところに木のぬくもりを感じるような温かみのあるナチュラルなお家ですごく素敵だ。
なんか木の匂いもするし。いいな、こういう家。
宗一郎さん、ここに一人で住んでるのかな?
玄関には男物の靴しかないみたいだけど。
入って奥さん紹介されたりしたらどうしようとか思ったけど、それはさすがになさそう。
「歩ちゃん、こっち来て。これ見せたかったの」
私を手招きしてそう言った宗一郎さんが開いたドアの中を覗きこんで、私は目を見開いた。
「え!?わあ、すごーい」
中に入ると、壁一面が本棚になっていてたくさんの本が並んでいる。
いつか家を建てて書庫を作れたらいいな、なんて夢見て憧れてた。
そこはまさに私が夢見た空間だった。