運命の恋は健康診断から始まる

「いきなり家に誘うなんてどうかと思ったんだけどね、見たらどんな反応するんだろうって思ったら我慢できなくて。……ほんと、どうしよ俺」


ため息をつく宗一郎さんを見て首を傾げると、宗一郎さんは苦笑いする。


「何でもないよ。お茶入れてくるから、本見てて。俺、コーヒーは飲まないから紅茶か緑茶なんだけど」


あ、そこも同じだ。私もコーヒー飲めない。また共通点が見つかって嬉しくなる。


「私もコーヒー飲めないです。じゃあ、紅茶がいいです。あ、そうだ。これ」


手土産を持ってきたことを思い出して私は持っていた箱を宗一郎さんに渡す。


「甘いもの嫌いじゃないと言っていたので。私の好きなお店のケーキです。よかったら」


私から箱を受け取った宗一郎さんは私が好きだなと思う優しい笑みを浮かべる。


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