運命の恋は健康診断から始まる
今は早出が多いからあまりないけど、夢中で読みすぎて気付いたら朝なんてこともあった。
今でも休みの前の日なんかはちょっと危ない。
「その本、面白いからね。またいいのとったね。それ、俺の好きな本の一つ。ファンタジー入っててちょっと珍しいタイプのミステリーなんだよね。貸すから、ゆっくり読んで。それから、大丈夫だから座って」
笑いながらそう言われて大人しく座る私に宗一郎さんがちょっと悲しそうな顔をする。
「さっきから思ってたけど、なんでそんな端に座ってるの?もうちょっとこっち来たら?」
「え、なんか端っこ落ち着きませんか?」
私がそう言うと宗一郎さんが分かるけど、と笑う。
「じゃあ、俺がそっち行く?あんまり距離があると寂しいんだけど」
本当に寂しそうな顔で覗きこまれてそう言われて、私は慌てて宗一郎さんの方に寄る。
それを見て嬉しそうに笑う宗一郎さんにまたときめいてしまう。