俺様社長と結婚なんてお断りです!~約束までの溺愛攻防戦~
二人とも誰に何を言われようとも揺るがない芯があって、良くも悪くも代わりはきかない唯一無二の存在だ。
平たく言えば、誠治も洸に負けず劣らずの頑固者なのだ。
『恋人にするなら永瀬社長、結婚するなら伊坂部長』
うちの女子社員達が社訓かのように唱えているこのセリフ、羽衣子からすれば『どっちも茨の道』この一言に尽きる。
洸は言わずもながなだけど、誠治だって
結婚なんてしたら絶対に奥さんは苦労する。
「羽衣ちゃん? ぼんやりしてどうした?」
羽衣子の顔の前で誠治がヒラヒラと手を振った。
「うん。 洸ちゃんといっちゃんの奥さんになる人は大変だなぁって思ってさ」
唐突な羽衣子の言葉に誠治はパチパチと目を瞬かせる。
「・・・えーっと。美羽町の本店の話はどこへ行ったの?
洸ほどじゃないとは言え俺もそれなりに長い付き合いだけど、羽衣ちゃんのその思考回路だけは全く理解できないや」
三人の中では自分が一番の常識人と羽衣子は思っている。
けど、実は全く同じことを誠治も常々思っていた。
「まぁ、慣れてるからいいけどね。
俺は結婚は当分いいかな。仕事楽しいしね。 けど、洸のことは本当に心配。あの性格じゃね〜、誰と付き合っても・・」
「ね。 彼女は数え切れない程いたけど、一年続いた子は一人もいないよ」
「まぁ。いざとなったらさ、羽衣ちゃんがもらってやんなよ」
誠治は悪戯っぽい目でにこりと笑った。
羽衣子は背筋に冷たいものが走るのを感じ、思わずぎゅっと腕を抱えた。
洸と結婚なんて・・・ない。絶対になしだ。考えるだけで恐ろしい。
奥さんというより、365日無給で働く家政婦扱いされるのが目に見えている。
羽衣子はぶんぶんと首を振った。
そもそもエベレストより高いプライドを持つ洸が羽衣子みたいな平凡な女を選ぶ筈もないし、無用な心配か。
『ーー仕方ないから、そん時は俺がお前をもらってやるよ』
生意気そうな少年の声。
ふと、何か懐かしい記憶が蘇ったような
気がしたけど形にならずに消えていった。
平たく言えば、誠治も洸に負けず劣らずの頑固者なのだ。
『恋人にするなら永瀬社長、結婚するなら伊坂部長』
うちの女子社員達が社訓かのように唱えているこのセリフ、羽衣子からすれば『どっちも茨の道』この一言に尽きる。
洸は言わずもながなだけど、誠治だって
結婚なんてしたら絶対に奥さんは苦労する。
「羽衣ちゃん? ぼんやりしてどうした?」
羽衣子の顔の前で誠治がヒラヒラと手を振った。
「うん。 洸ちゃんといっちゃんの奥さんになる人は大変だなぁって思ってさ」
唐突な羽衣子の言葉に誠治はパチパチと目を瞬かせる。
「・・・えーっと。美羽町の本店の話はどこへ行ったの?
洸ほどじゃないとは言え俺もそれなりに長い付き合いだけど、羽衣ちゃんのその思考回路だけは全く理解できないや」
三人の中では自分が一番の常識人と羽衣子は思っている。
けど、実は全く同じことを誠治も常々思っていた。
「まぁ、慣れてるからいいけどね。
俺は結婚は当分いいかな。仕事楽しいしね。 けど、洸のことは本当に心配。あの性格じゃね〜、誰と付き合っても・・」
「ね。 彼女は数え切れない程いたけど、一年続いた子は一人もいないよ」
「まぁ。いざとなったらさ、羽衣ちゃんがもらってやんなよ」
誠治は悪戯っぽい目でにこりと笑った。
羽衣子は背筋に冷たいものが走るのを感じ、思わずぎゅっと腕を抱えた。
洸と結婚なんて・・・ない。絶対になしだ。考えるだけで恐ろしい。
奥さんというより、365日無給で働く家政婦扱いされるのが目に見えている。
羽衣子はぶんぶんと首を振った。
そもそもエベレストより高いプライドを持つ洸が羽衣子みたいな平凡な女を選ぶ筈もないし、無用な心配か。
『ーー仕方ないから、そん時は俺がお前をもらってやるよ』
生意気そうな少年の声。
ふと、何か懐かしい記憶が蘇ったような
気がしたけど形にならずに消えていった。