最悪な政略結婚を押しつけられましたが、漆黒の騎士と全力で駆け落ち中!
「やった! やったぞ! これで王位は私の……もの……だ……?」
剣を頭上に掲げて喜び勇んでいるティボー様の声が急に尻すぼみになり、不安そうな表情でキョロキョロ周囲を見回した。
台座から剣が引き抜かれた途端に、地鳴りのような不穏な音が聞こえ始めたからだ。
……なんだろう? この音。なんだかものすごく悪い予感がするんだけど。
そう感じたのは私だけじゃないらしく、この場の全員が不安に駆られた表情で洞窟内を見回している。
おまけにノーム様が「ああ、だからだめって言ったのに……」と不安を煽るようなセリフを言ったものだから、全員の視線がドッと彼女に集中した。
「ノ、ノーム様、なにがだめなんですか?」
「この洞窟、くずれちゃいます……」
「は!? 崩れる!?」
「はい。エヴルさんじゃない人が剣を抜いたら洞窟がくずれるように、モネグロスが仕掛けをつくってたんですよ……」
「で……ですよって……。前もって言っておいてくださいそういう重要なことはー!」
私の叫び声は、あっという間に地響きに掻き消されてしまった。
地面が小刻みに揺れ始め、天井からパラパラと小石が落ち始めたかと思うと、すぐに立っているのが困難なほどの大きな揺れが襲ってきた。
剣を頭上に掲げて喜び勇んでいるティボー様の声が急に尻すぼみになり、不安そうな表情でキョロキョロ周囲を見回した。
台座から剣が引き抜かれた途端に、地鳴りのような不穏な音が聞こえ始めたからだ。
……なんだろう? この音。なんだかものすごく悪い予感がするんだけど。
そう感じたのは私だけじゃないらしく、この場の全員が不安に駆られた表情で洞窟内を見回している。
おまけにノーム様が「ああ、だからだめって言ったのに……」と不安を煽るようなセリフを言ったものだから、全員の視線がドッと彼女に集中した。
「ノ、ノーム様、なにがだめなんですか?」
「この洞窟、くずれちゃいます……」
「は!? 崩れる!?」
「はい。エヴルさんじゃない人が剣を抜いたら洞窟がくずれるように、モネグロスが仕掛けをつくってたんですよ……」
「で……ですよって……。前もって言っておいてくださいそういう重要なことはー!」
私の叫び声は、あっという間に地響きに掻き消されてしまった。
地面が小刻みに揺れ始め、天井からパラパラと小石が落ち始めたかと思うと、すぐに立っているのが困難なほどの大きな揺れが襲ってきた。