プリズム!
「私は平気だよ。マフラーもしてるし…」
スカートを穿いてはいるが、厚手のタイツとブーツで足元は暖かだった。
だから、直に肌が外に出てるのは手と顔位なものなのだ。
「それより、寒そうなのは雅耶の方だよ」
雅耶は厚手のコートを着てはいるが、首元が見えていて寒そうだった。
「俺は大丈夫。日頃の身体の鍛え方が違うからね♪」
雅耶はそう言って笑ったけれど、風が吹く度に僅かに首をすぼめている仕草は、やはり『寒そう』以外の何ものでもない。
「………」
(本当は、もっと後で渡そうと思ってたけど…)
夏樹は、おもむろに自分のバッグからある包みを取り出すと。
「雅耶…。これ…」
そう言って、その包みを両手で差し出した。
「えっ…?何…?…これって……?」
妙に真面目な顔をして包みを差し出している夏樹を思わず凝視してしまう。
でも、心なしか頬が赤い。すぐに照れているのだと判った。
「大したものじゃ…ないんだけど、クリスマスプレゼント…。本当は、もっと後で渡そうと思ってたけど今の方が良いみたいだから…」
そう言うと、夏樹は再びずいっ…とその包みをこちらに差し出した。
スカートを穿いてはいるが、厚手のタイツとブーツで足元は暖かだった。
だから、直に肌が外に出てるのは手と顔位なものなのだ。
「それより、寒そうなのは雅耶の方だよ」
雅耶は厚手のコートを着てはいるが、首元が見えていて寒そうだった。
「俺は大丈夫。日頃の身体の鍛え方が違うからね♪」
雅耶はそう言って笑ったけれど、風が吹く度に僅かに首をすぼめている仕草は、やはり『寒そう』以外の何ものでもない。
「………」
(本当は、もっと後で渡そうと思ってたけど…)
夏樹は、おもむろに自分のバッグからある包みを取り出すと。
「雅耶…。これ…」
そう言って、その包みを両手で差し出した。
「えっ…?何…?…これって……?」
妙に真面目な顔をして包みを差し出している夏樹を思わず凝視してしまう。
でも、心なしか頬が赤い。すぐに照れているのだと判った。
「大したものじゃ…ないんだけど、クリスマスプレゼント…。本当は、もっと後で渡そうと思ってたけど今の方が良いみたいだから…」
そう言うと、夏樹は再びずいっ…とその包みをこちらに差し出した。