プリズム!
クリスマスの夜。
(特別なことが起きてもおかしくない夜…か…)
以前の自分なら、そんなこと信じられなかった。
神様もサンタクロースも、この世にはいない。
そんなものにすがって、どんなに一生懸命に願ったところで誰も何も叶えてはくれない。
願いなど、何も叶いはしないことを痛い程知った。
いや、知ったつもりでいた。
(でも、今は少し違う…かな…)
雅耶、直純先生、そして清香先生達との出会いと再会を経て、そんな沢山の優しい人達に支えて貰って、今の自分はここに居る。
そして、永遠に失ったのだと思い諦めていたふゆちゃんが生きていてくれて…。
それだけでも、本当に奇跡のようなのに。
こうして自分の傍には雅耶がついていてくれる。
本当に、これまでの生活の中では考えられなかったような出来事が、ここ数か月の間に沢山あった。
ずっとずっと、願って止まなかった想いが叶ったと言ってもいい。
だから…というか、何だかそういう神秘的な、不確かなものを信じてみたい気持ちになった。
「もうすぐだよ。願ってみる?」
「そうだね…」
今以上に望むものなんて何もないけれど。
(実際、これ以上贅沢を言ったらバチが当たりそうだ…)
それでも…。
ゴンドラが頂上へと達するその瞬間を狙って。
二人はそっと目を閉じると、それぞれ心の中で願いを唱えるのだった。
(特別なことが起きてもおかしくない夜…か…)
以前の自分なら、そんなこと信じられなかった。
神様もサンタクロースも、この世にはいない。
そんなものにすがって、どんなに一生懸命に願ったところで誰も何も叶えてはくれない。
願いなど、何も叶いはしないことを痛い程知った。
いや、知ったつもりでいた。
(でも、今は少し違う…かな…)
雅耶、直純先生、そして清香先生達との出会いと再会を経て、そんな沢山の優しい人達に支えて貰って、今の自分はここに居る。
そして、永遠に失ったのだと思い諦めていたふゆちゃんが生きていてくれて…。
それだけでも、本当に奇跡のようなのに。
こうして自分の傍には雅耶がついていてくれる。
本当に、これまでの生活の中では考えられなかったような出来事が、ここ数か月の間に沢山あった。
ずっとずっと、願って止まなかった想いが叶ったと言ってもいい。
だから…というか、何だかそういう神秘的な、不確かなものを信じてみたい気持ちになった。
「もうすぐだよ。願ってみる?」
「そうだね…」
今以上に望むものなんて何もないけれど。
(実際、これ以上贅沢を言ったらバチが当たりそうだ…)
それでも…。
ゴンドラが頂上へと達するその瞬間を狙って。
二人はそっと目を閉じると、それぞれ心の中で願いを唱えるのだった。