プリズム!
頂点を超えたゴンドラは、次第にゆっくりと下降し始める。
夏樹がそっと目を開くと、雅耶も丁度願いを唱え終えたのか瞳を開く所が見えた。
二人は暫くそのまま無言で視線を合わせていたが、先に口を開いたのは雅耶の方だった。
「願いごと、した?」
「…うん。本当は、今以上に何かを願うことなんて欲張ってるみたいでダメかな?って思ったけど、一応したよ」
「欲張り…?何で?」
雅耶は不思議そうな顔を見せる。
「だって、今の自分はこんなに恵まれていて、こんなに幸せなのに、これ以上何を望むんだって…。贅沢以外の何ものでもないでしょ?」
微笑んでそんなことを言う夏樹に、雅耶は僅かに驚いたような表情を浮かべた。
「…夏樹…」
「私ね、今日すっごく楽しかった。今日のことはずっと忘れないよ。このプレゼントもそうだけど、ずっと大切な宝物にする」
先程、雅耶に貰ったネックレスの包みを大事そうに両手に包むと笑顔を向けた。
すると…。
「…夏樹」
不意に名を呼ばれたかと思うと、雅耶の手が伸びて来て。
「…ま…」
気付けば、その大きな胸に抱き締められていた。
「……っ…」
夏樹がそっと目を開くと、雅耶も丁度願いを唱え終えたのか瞳を開く所が見えた。
二人は暫くそのまま無言で視線を合わせていたが、先に口を開いたのは雅耶の方だった。
「願いごと、した?」
「…うん。本当は、今以上に何かを願うことなんて欲張ってるみたいでダメかな?って思ったけど、一応したよ」
「欲張り…?何で?」
雅耶は不思議そうな顔を見せる。
「だって、今の自分はこんなに恵まれていて、こんなに幸せなのに、これ以上何を望むんだって…。贅沢以外の何ものでもないでしょ?」
微笑んでそんなことを言う夏樹に、雅耶は僅かに驚いたような表情を浮かべた。
「…夏樹…」
「私ね、今日すっごく楽しかった。今日のことはずっと忘れないよ。このプレゼントもそうだけど、ずっと大切な宝物にする」
先程、雅耶に貰ったネックレスの包みを大事そうに両手に包むと笑顔を向けた。
すると…。
「…夏樹」
不意に名を呼ばれたかと思うと、雅耶の手が伸びて来て。
「…ま…」
気付けば、その大きな胸に抱き締められていた。
「……っ…」