健康診断の甘い罠

携帯を見るといつも和弥くんから電話が来るくらいの時間だけど、今日は先輩達とご飯に行くって言ってある。


帰ってきたら連絡してって言ってたから、家に着いたらメールしてみようかな。


そう思いながら駅に着くと、若い男の人二人組と目が合ってしまった。


嫌な視線に慌てて目を反らして、横を通りすぎようとするけど、そうはいかなくて。


「ねえ、今目合ったよね?」


そう言って立ち塞がられて顔が引きつる。


和弥くんとは全然違う、むせかえるように強く香る香水の香りがすごく不快だ。


その人達を見ると私が大嫌いな舐めるような視線で私を見ていて鳥肌がたった。


「君、めっちゃかわいいね。ね、俺らと遊ぼうよ」


そう言って腕を掴まれそうになって慌てて逃げる。こんな人達に触られるの絶対に嫌だ。


私の意思なんてお構いなしに触ってくる。私が大嫌いなタイプの男の人だ。


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