健康診断の甘い罠
千紗がいなくなったら、多分気が狂ってしまう。
そういう意味では俺、本当に変わったかもしれない。
「そう、だね。和弥くんも旦那さんになるんだね。なんか、まだ実感わかないけど」
そう言ってまたご飯を食べ始める千紗を見て微笑む。
俺、千紗が食べてるところ好きなんだよな。おいしそうに食べるし、なんかかわいい。
時々舌で唇を舐めるのとか、色っぽくてやばい。
「俺は嬉しい、かな。千紗のウェディングドレス姿も楽しみ」
やっと千紗を嫁に出来ると思うと嬉しくてたまらない。
プロポーズしてから四ヶ月、色々準備したりして慌ただしかったけど俺はずっとこの日を待ってたから。
俺の言葉にご飯を食べようとした千紗がピタッと止まる。
「そうだった。ご飯控え目にした方がいいかな。和弥くんのタキシード姿も楽しみだな」
お腹をさすってそう言った千紗に俺は笑ってしまう。
「大丈夫だよ。千紗、細いんだから。でも、ほんと……俺は嫌なんだけど。期待しないで」
一緒に見には行ったけど、お互いにどういうのを選んだのかは知らないんだよな。