健康診断の甘い罠

「だから、お互いにいいリハビリになると思うんだけど。こないだ言ったこと、冗談なんかじゃなく本気だから」


私にしか聞こえないようにそう囁いて結城さんが笑う。


「考えといてって言ったから、そろそろ答えも出たよね」


結城さんがそう言って笑って私が目を丸くした瞬間、高倉さんが私達を呼んだ。


「ご飯できたよ。こっちに来てください」


そう言って立ち上がった結城さんが、私を見下ろして目を細める。


「今日、答え聞くつもりだから」


その目に身体がビクリと跳ねる。目で語るじゃないけど、その目を見て本当に本気で言ってるということを理解する。


それが結城さんも分かったのか、満足そうに微笑んでさっきまでとは別人みたいに優しい笑顔を見せる。


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