健康診断の甘い罠

「一人で来ると色々面倒って言ったでしょ。今日は千紗とだから安心。だから手は繋いだままね」


そう言って和弥くんは私の手をぎゅっと握り直す。


それにしても、やっぱりモテるんだなと思いながら、改めて和弥くんをじっと見る。


背高いし、足長いし、顔小さくて目が綺麗ですごく整った顔してるし。そりゃモテるよね。


こんなモテる人が、なんで私なんだろう。


冷静になってまわりを見ればチラチラと和弥くんを見ている女の人がいることに気付く。


和弥くんは、全然気にしてないみたいだけど、なんかちょっと私を見る視線が怖いかも。


「ね、千紗。どれが俺に似合いそう?」


そう言って和弥くんが手を離してよそ見している私の肩を引き寄せる。


和弥くんのつけてる香水なのかいい匂いがした。


健診の時もだったけど、すごく近付かないと分からないくらいの付け方してるみたい。


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