健康診断の甘い罠

「思う……かな。思うね」


高倉さんの言葉に一ノ瀬さんも頷く。


「私も思う。触れ合うと嬉しいと思うかも」


二人にそう言われて、私は顔が赤くなる。やっぱりそう思うんだ。


和弥くんに私から触れてほしいと思ったらと言われたけどそんな事あるのかなと思って聞いてみたんだけど。


そっか、確かに和弥くんの言う通り私のレベルはまだまだみたいだ。


「千紗ちゃんは結城さんに触れてほしいと思うの?」


高倉さんにそう聞かれて私はますます赤くなってしまって、熱くてたまらない頬を両手で包み込む。


「ふ、触れてほしいというか。触られても嫌じゃないです」


手を繋ぐのも頬にキスされるのも恥ずかしいけど嫌じゃなくて、だけどまだ自分から触れてほしいとまでは思ってない。


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