素敵な夜はあなたと・・・
優也はダッシュボードの中にいれていた封筒を取り出し茜へ渡した。茜は何が入っているのかと封筒の中を確認すると、斎藤と一緒に写っている写真が入っているのを見た。いつの間にこんな写真を撮影されたのだろうかと茜は優也を疑いたくなった。毎日尾行でもしていたのか?と信じられない気持ちだった。
「なんで・・・・こんな写真を?」
「そんなのはどうでもいい。その男はさっきの男だろう?付き合っているのか?」
優也の言葉はかなり強い口調でそれを認めろと言わんばかりの言い方だ。優也が自分は棚に上げ人ばかりを責めていることに茜は納得がいかなかった。
そしてその写真の中には茜と斎藤のキスしている写真も含まれていた。それを見て茜はいきなり笑い出した。
「何がおかしい?」
「夫の役をするのも大変ね。お祖父ちゃんから命令が出たのね。これ、お祖父ちゃんの護衛が写した写真でしょ?」
茜の言う通りで会長命令で動いている優也は反論したくても出来なかった。もし、会長が教えてくれなければ完全に見逃していたことになる。
自ら動いて茜を監視していたわけではない。美佐に相談された時は茜の身辺を調査することを検討したものの、未だに放置し茜を野放しにしていた。その結果、会長から今の茜の素行が報告され優也までもが責められた。
しかし、これまで茜の転居先や連絡先など全てシャットアウトされた状態でどうやって茜を監視できるというのか、優也は優也なりに不満があったのは間違いない。