猫の湯~きみと離れていなければ~
他にも莉子に気づいた人たちが興味津々に見ていたり、中にはスマホのカメラを向けている人もいる。
いくら芸能人だからって、さすがに無断で写真を撮るのはマナー違反だと思う。
でも、…注意をする勇気はない。
だけどやっぱり放ってはおけない。
「ありがとう。でも大丈夫だから」
「だって…」
莉子を隠そうと思って立ち上がったわたしを、莉子が止めた。
「私には守ってくれるナイトがいるの」
そう言って莉子は幸せそうに微笑んだ。
ナイトってお姫さまを守ってくれる騎士ってこと?